また一人偉大なアーティストが亡くなった。
マイケル・ジャクソン。
彼の名を知らない人はこのブログを読んでくれている人の中にはいないであろう。
彼は私よりひとつだけ年上であった。
だから彼がジャクソン5で小さな頃から唄っている姿を何度もテレビで見た事がある。
でも、その頃は彼がいくつかなんてことは考えた事がなかった。
子供やなあって思っていただけ。そして、さすが黒人はリズム感がええよなあと思ったものだ。
しばらくして、「ベンのテーマ」という映画の曲があってそれを彼が唄っていった。なんて旨いんだと思ったものだ。あんな小さいのにとも。
それから、しばらくはジャクソン5という名前を聞く事はすくなくなった。私がロックばっかり聴いていたからだろう。
マイケル・ジャクソンという名前を聞いたのはいつぐらいだろうか。
しばらくはジャクソン5とマイケル・ジャクソンとは結びつかなかった。
あの小さな子がこんなになったのって思うまではしばらくかかった。
やっぱりスリラーはいい。特にあのビデオはいい。彼のダンスはもちろんだが、周りで踊ってる人たちもかなりのものだ。監督のジョン・ランディスはブルースブラザーズを撮った人だ。レイ・チャールズの出番の時にその面影を感じる事が出来る。
それより、私が一番印象に残っているのはもう何年前の事は定かではないのだが、モータウン25周年のイベントをテレビで見たときだ。
最初、ジャクソン5で出てきた。そしてジャーメインも出てきた。昔のよく知っている曲を歌った。そしてその後、ビリー・ジーンとか今の曲をソロでやった。
客は大興奮。私もテレビの前で大興奮であった。
そのライブでは、テンプテーションズとフォー・トップスのジョイントもあったし、ダイアナ・ロスがシュープリームスを再現したり、もの凄いイベントであった。ビデオも持っていたのだが、残念ながら今はない。
いろんなところで、彼は天才であったと言われている。生前はそのような事を言われていたのであろうか。私はほとんど記憶にない。でも、一種の天才であった事は間違いないであろう。もちろん音楽でだ。
ある人が、「タイガー・ウッズやオバマ大統領もなし得なかった事を音楽で達成した」と言っていたが、それはおかしい。音楽だからこそ出来たのだ。誰にでも音楽であれば魂を揺さぶられる事がある。彼の音楽は世界中の多くの人の魂を揺さぶったのだ。
もちろん、今までも黒人アーティストで魂を揺さぶった人たちは沢山いたであろう。
たとえば、オーティス・レディング。スティービー・ワンダー。間違いなく魂を揺さぶられたことは間違いない。しかし、オーティスはアメリカの一部の人たち、スティービーはアメリカの全ての人と、世界の一部の人たち。しかし、マイケルは世界の全ての人の魂を揺さぶった。
改めて、音楽というものの素晴らしさを感じさせてもらった。
まだまだやりたい事があったことでしょう。今はただ、心からご冥福をお祈りいたします。
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