ZARDの音楽は独特のものがある。
以前にも書いた事だが、そのようなことはあまり世間では触れられていない。どうしても泉水さんの歌詞の世界に争点が当てられる事が多いようだ。
しかし、ZARDはやっぱりバンドではないし、泉水さん個人のものでもない。ZARDというプロジェクトなのだ。そのプロジェクトとして、あのような音楽を展開して行った事は音楽産業の全体に与えた影響はもの凄いものがある。
音楽の魅力に対する評価で私と同じような事を、今発売中の「日経エンターテインメント」で元メガデスのギタリスト「マーティー・フリードマン」氏が述べられている。
彼ほどの人がこのような音楽を思いつかなかったと言わせているし、それは、もちろん、坂井泉水という人だからこそなしえたものであることは間違いのない事なのであるけれど、やっぱり、それまでの日本の「歌謡曲」というジャンルの影響が大なのであろう。
日本人は基本的に奇麗なメロディを好む。そして、憶えやすいというのも大事な事だ。
そのためには、昔からよく使われているコード進行に奇麗なメロディをのせるのがいい。
そして、独特の泉水さんの歌詞と世界でも類を見ないあのクリスタルボイス。
そこに、完璧なまでのロックアレンジ。もし、泉水さんのボーカルをはずして、カラオケだけを聞いてみるととても日本の曲であるとは思えない。
それまではZARDのような音楽は日本にはなかった。だから、日本の音楽。つまり、J-POPの世界を完璧に変えてしまった、いや、完全に創り上げたといっていいだろう。
ただ、それもこれも坂井泉水という人がいなければ絶対に出来なかった事だ。
坂井泉水がこの世からいなくなってしまった現在、ZARDは消滅した。
坂井泉水の代役なんてありえない。もちろん、誰も別の人でZARDをやろうとは思わないであろうし、できない。
まさに、Foreverだ。
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